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自閉症の作家 fuco:
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2021.08.5

家族プロデュースのデメリットからの、ターニングポイント

あえてデメリットも書いてみると、専門家でない能力不足は勿論、客観視できないことや、実は売り出しに自信が持てないことがあります。私は多分ただの母さんで、多くのアールブリュット作家さんの中で、彼女が特別とは思えません(めちゃくちゃ大事で愛おしい存在でありますが)。

だから例えば何かを始める時に大事なブランディングやディレンションは、プロの方々にお願いしないと、自分でできません。私に出来ることは、そんな方々が力を貸したいと思ってくださるように、マルツナガルの面白さや私たちのことを話すことだけです。

例えば、沢山の人がいる中でうちの子がすごいんですと、他の人を押しのけて我が子を一歩出すことはできません。彼女が前に出る事で見る人にどんなメリットがあるかな、他の並んでいる人に私が何を出来るかなを考えて、手を引いて彼女を先に連れて行ってくれるのは、家族でない誰かに手を預ける方が、彼女の未来は明るいと思うのです。

どんなに障害が重くても、親の役割は子供が自立して生きていけるように育てる事。これはマルツナガルの活動を通じての私的なテーマでもあります(そのうち打ち合わせ出張も彼女も一緒に、大事なとこ以外はヘルパーさんと行動。それは自分の働いたお金でとしたい!)。

こう書いていくと、デメリットも誰かを頼りながらしっかり克服できそうです。しかもそれが、しっかり私たちのターニングポイントになっています。いくつもの出会い、ホントありがたかったです!

とはいえ、この状況に来るまで2年…結構1人で悶々と悩んで、いろんな方に話を聞いていただきました。やっとこさ、今ここです。

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