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繋がるアートプロジェクト
自閉症の作家 fuco:
2021.04.24

日常とアートのツナガリ④

fucoは学童期自閉症に特化した療育をうけて、とても生きやすくなりました。タイマーやスケジュール、構造化でみえる、わかる支援をする事で不安や混乱が劇的に軽減されました。

得意と結びついたら、途端に本領発揮するのが自閉っ子。できないわけじゃないのです。

ピアノの楽譜には全て音ごとに色を塗り、指使いは数字でわかりやすく書きます。すると知らない曲でも初見ですぐ両手で弾けます。日本語読むのは怪しいけどね。

料理も、工程ごとにタイマーも使って噛み砕いて手順書作ればオッケー(炒める5分とか)。パセリやレタスは草にみえるらしく、捨てられるけどね。

アートではタイマーを使っていつまで描くとか、完成したらおしまいとそのシチュエーションに応じて提案して描いています。本人が嫌だと提案を断る事もあります。

同じモチーフを紙いっぱいに描いていくのは、本人にとってとても明確でわかりやすいのでこれまた本領発揮です。そこまで描く⁈ってくらい10mでも描いていきます。

彼女のアートは全て日常とピッタリ繋がっています。日常生活で奇妙にみえる事には彼女なりの意味があって、それがアートになるとオリジナリティに。特性がもっと魅力ある個性になる。これこそが私たちにとって、嬉しいアートからのギフトかもしれません。

見てくださる方にそれが伝われば、尚更幸せなギフト。いつも沢山のギフトをありがとうございます。また思いたったらこのシリーズ続きますっ。

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